JUSTIN's脱線コーナーPART5

Ｐａｒｔ　５

　　　　　木星や土星には衛星があります。普通は惑星本体の方が主役なのでそちらに

注目・撮影することがほとんどです。では、その惑星と衛星を同時に同じ写野に、

しかも適正な状態で捉えることはできるでしょうか。普通の答えは、「ノー」

です。明るい惑星本体と暗い衛星をいっしょに捉えることは現在のフィルムで

は不可能ですネ。（パソコン画像合成なら、簡単ですネ）

そこで、これを何とかできないかと考えた方法が、この小さなゴミのです。

拡大撮影用カメラアダプターのフィルターが使えることを利用します。

アイピースからの惑星像は、像として完成されてフィルムに結びます

ので、惑星像のみを隠して、暗い衛星の先に露光して、その後その

マスク（覆い）を取り去り、惑星本体ほ露光すると、本体と衛星が適正

露出で同一写野に収まるという仕掛けです。

　　　　　　　　　　　　スカイライトフィルターにマスクを自作小マスクを貼ます。

（スカイライトフィルターを選んだのは、たまたま、フィ

ルターが手元で余っていたからというのが理由です。）

・・・・とは申しても、土星の衛星の暗さには参りました。

結局、ガイド撮影をしなければならないほど暗かったです・・・・。

　　　　　　　　木星とその衛星　1991/3/5　22h11m

　　　　　　　　　　　　　　　　15cmF8反射　XP8mm MX　TP2415　ロジナール1:75　木星１秒　衛星２０秒露出　

　　　　　　　　土星とチタン　1992/7/20　1h20m

　　　　　　　　　　　　　　　　15cmF8反射　MX　XP8mm 　フジクローム1600 　土星２秒　チタン120秒

　　　　　　　　土星とチタン　1993/10/27　21h34m

　　　　　　　　　　　　　　　　15cmF8反射　MX　XP8mm 　フジクローム1600 　土星２秒　チタン300秒

　　　　　　　　土星とチタン　1994/9/3　00h01m

　　　　　　　　　　　　　　　　15cmF8反射　MX　XP8mm 　フジクローム1600 　土星２秒　チタン240秒

今日はこのへんにしておきま～す。